2019年の論文です。
目次
背景
変形性膝関節症患者には、大腿四頭筋強化に加え、股関節運動が重要であると言われている。
オーストリアのLatrobe UniversityのSemciwらは、この点を検証した8RCT(n=340)を対象とする系統レビュー・メタ解析を行った。
結論
変形性膝関節症患者に対して、股関節トレーニングの追加は優位に歩行機能を改善した。
特に股関節レジスタンストレーニング(抵抗運動)は、痛みや、患者の主観的な機能報告の改善に有効であった。
評価
著書らは、股関節トレーニングの追加は有効であると結論している。
股関節外転筋を強化することで膝の負担が軽くなる、等の機構が考えられる。
私見
股関節筋群の強化が、変形性膝関節症の症状を軽減するという報告であった。
変形性膝関節症の治療はレジスタンストレーニング(抵抗運動)が主体である、ということを裏付ける報告と捉えている。
変形性膝関節症の患者の治療には、「筋トレ」が第一選択として捉えても良いかもしれない。
ひざの痛みにクッション性の高い靴は効果があるのか?【論文研究1】
クッション性の高い靴やインソールは、変形性膝関節患者の痛みや機能の改善になるのか?という論文研究を行いました。