転倒の予測として、様々な評価や研究がなされている。
その中で、後ろ歩きの歩数が転倒予測に有効ではないか、という論文を見つけた。
結果をここに記しておきたいと思う。
後ろ歩きに着目した転倒予測因子の検討
〜地域在宅高齢者を対象として〜
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2015/0/2015_1635/_article/-char/ja/
目次
結論
後ろ歩き5mの際のかかった歩数が13歩以内なら問題なし。
14歩以上22歩以内なら黄色信号
23歩以上かかった3名は全員転倒歴があるということであった。
結語
5m後ろ歩きの歩数が一歩増加すると1.259倍も高くなることが示された。
転倒予測の評価の一つとして有用である可能性がある。
私見
日常、後ろにステップをする事は、あらゆる場面で存在している。
また、尻もちをついて圧迫骨折で入院されてくる患者も後をたたない。
後ろに一歩、ステップすることができていたら、入院の事態は避けられたかもしれない。
そのために、転倒リスクの高い患者には後ろ歩きをプログラムで取り入れている。
後ろ歩きの重要性が分かる論文である。