フットケアが人体にとって重要であるということは、言われて久しい。
しかし、足がないがしろにされたまま過ごしている状況もしばしば見受けられるのが現実ではないだろうか。
2014年の論文である。
目次
研究内容
目的
高齢者自身が実施したフットケアによる足部の形態・機能および立位・歩行能力の変化を検討し、介護予防の視点からフットケアの有効性を検討した。
方法
デイサービスを利用している高齢者にフットケアの指導的介入を実施し、介入の1週間前、6週間後、介入終了後に足部の実態・機能・立位・歩行能力を測定し、変化の比較を行なった。
結果
研究対象者は7人の在宅高齢者であった。フットケアによる手段的ADLおよび転倒不安感には変化が無かったが、自己効力感は若干の向上がみられた。
足部の変調は、循環状態や筋疲労に関する項目が改善した。
足部の皮膚異常も改善や消失がみられた。
感覚機能・循環機能ともに優位に向上した。
立位・歩行能力も優位に向上した。
感想
フットケアは、ないがしろになりがちだが、足の裏がバランスに大きな影響を与えることは当たり前だと感じる。
足部の柔軟性や、皮膚状態の観察など、フットの評価も大切な項目の一つだろう。
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